連載 看護史・ナイチンゲールに関する単行書・18【最終回】
補遺
長門谷 洋治
1
1日本生命済生会付属日生病院
pp.60-63
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906312
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〔A-22〕Eugenia Kennedy Spalding, Lucille E. Notter:Professional Nursing-Foundations, Prospectives and Relationships-Philadelphia, J. B. Lippincott Comp., 1968
『職業看護—基礎,見通し,諸関係—』と題するB5判,700ページを越える大冊であるが,歴史を扱かうのは第1章「看護の歴史的基礎」25ページがあるに過ぎず,従って本書を看護史書とはいえないが,記載にユニークなところがあるので,一応紹介しておきたい。本書の初版は1939年,現在は7版4刷である。著者は2人とも看護婦であるが,この章は看護婦Mildred E. Newton(オハイオ州立大学看護学部長)により書かれた。本章は宗教的,軍隊,世俗的,教育の各影響と大別され,宗教的影響のところではキリスト教との関連について述べ,軍隊の影響では十字軍,フローレンス・ナイチンゲール,アンリ・デユナン,クララ・バートン,南北戦争,米西戦争における看護について,世俗的影響のところでは篤思看護婦やセツルメント活動につき,そして教育的影響のところではナイチンゲール看護学校,初期の米国の看護,看護教育の評価,資格認定,学校の型などについて語られている。
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