特別掲載 授業分析装置を使う
理想と反逆—教育機械化の新動向
小池 栄一
1
1鶴川女子短期大学
pp.65-67
発行日 1969年4月1日
Published Date 1969/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906163
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素朴な革命
今日のあらゆる教育の現場を眺めてみるとき,そこには教師と生徒だけが置かれていれば満足にして十分であるというものはいない。およそ教育という機能は,すぐれて人間的な営みであることは明白であっても,その人間関係のなかにさまざまな方法や手段を媒介としないかぎり,教育の効果を期待することは難しい。
日本で近代の学校制度が確立されてから,すでに1世紀を迎えようとしているが,学校の役割を教育効果の面からみたとき,方法はどのように進歩してきたであろうか。紙と鉛筆だけの,あるいは黒板と白墨だけの教育─それで十分であろうか。
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