特集 セクシュアリティと看護教育
全国調査に見る看護婦のセクシュアリティ認識
高村 寿子
1
,
松本 鈴子
1
,
西元 勝子
1
,
姫野 憲子
2
1自治医科大学看護短期大学
2自治医科大学附属病院
pp.737-743
発行日 1992年10月25日
Published Date 1992/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900462
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人間にとって性,セクシュアリティとは,男や女であることをふまえて人間らしく生きていくために不可欠なものである.すなわちセクシュアリティとは,食欲や睡眠欲と同様欠かすことのできない基本的欲求であり,生きる基盤である.たとえ健康障害状態にあろうと,その人の生きる根源にセクシュアリティがあって自然のことである.
にもかかわらず医療や看護の場では,患者のセクシュアリティに関わるニーズや行動に対して十分な検討がなされず,どちらかというと避けているのが現状である.患者を幸せに生きる一人の人間として援助していくことは,生きることすなわちセクシュアリティを尊重した医療や看護が問われているのではないだろうか.
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