新カリキュラム講座 一般教養課目・5
経済学編I
島 久代
1
1立教大学産業関係研究所
pp.82-85
発行日 1967年12月1日
Published Date 1967/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905929
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経済学とは
多くの人びとは物価の動き,雇用問題,企業活動の盛衰,所得,税金などに深い関心をもっている。それは,これらが日常生活と極めて密接な関係をもっているからである。このような日常生活と深いかかわりのある経済事象について研究するのが経済学であり,それを学ぶ理由もここにある。だからといって,経済学は金銭の上手な使い方や証券投資による儲け方などを教えるものではない。P. A. サムエルソンによると,
“経済学とは,ひとびとないしは社会が,貨幣の媒介による場合,よらない場合いずれをも含めて,乏しい生産資源を使い,時間をかけてさまざまの商品を生産し,それらを現在および将来の消費のために社会のいろいろなひとびとや集団のあいだに配分するうえで,どのような選択的行動をするか,ということについての研究である。”
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