Japanese
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特集 Surgical Site Infection(SSI)対策
医療経済・医療安全からみたSSI
Surgical site infection in view of the medico-economics and risk management
吉田 順一
1,2
,
小柳 信洋
1
Junichi YOSHIDA
1,2
1下関市立中央病院感染管理委員会
2下関市立中央病院呼吸器外科
キーワード:
医療経済
,
医療安全
,
手術部位感染
,
リスクマネジメント
Keyword:
医療経済
,
医療安全
,
手術部位感染
,
リスクマネジメント
pp.1067-1072
発行日 2007年8月20日
Published Date 2007/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101793
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要旨:医療安全は医療経済を優先すれば損なわれる一方,潤沢に投資しても成果に限界がある.両者を同時に追求するために,手術部位感染(surgical site infection:SSI)のリスク強度+リスク頻度により,1:高+高(例,耐性菌で患者死亡),2:高+低(例,縫合不全で重篤化),3:低+高(例,汚染手術),および4:低+低(例,滅菌不具合)に分け,レベル1~4の順に対策と費用をあてることを提唱する.その他,過去の教訓例の収集・活用,新法令に基づく感染制御,予防的抗菌薬の使用や,特にリスクコミュニケーションが重要であろう.
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