Japanese
English
特集 Surgical Site Infection(SSI)の現状と対策
SSIの医療経済とリスクマネジメント
Surgical site infection:Its medico-economics and risk management
吉田 順一
1
,
平田 紀子
2
,
松原 伸夫
3
Junichi YOSHIDA
1
1下関市立中央病院呼吸器外科
2下関市立中央病院薬局
3下関市立中央病院検査部
キーワード:
手術部位感染
,
医療経済
,
リスクマネジメント
,
危機管理
,
院内感染
Keyword:
手術部位感染
,
医療経済
,
リスクマネジメント
,
危機管理
,
院内感染
pp.465-471
発行日 2005年4月20日
Published Date 2005/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100061
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要旨:手術部位感染(SSI)は包括支払い制度が進展する医療経済とリスクマネジメントの観点から重要である.さらに両観点からクリニカルパスは有用である.当院で2,416例中SSIは105例(4.3%),米国データから標準化した感染比は0.99であった.横断的対策でバンコマイシンの総使用量はS. aureusにおけるメチシリン耐性(MRSA)率の減少とともに年間1,100万円減り,総括的に収入は約1,500万円の増,支出は約3,000万円の減となった.文献的に400床規模でSSI 1%毎に年間約5,000万円の負担となり,裁判となると膨大な費用と信用失墜をきたす.今後SSI対策は医療経済と危機管理から重要度を増すと思われる.
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