連載 看護教育の理念を求めて
限りない理想像への接近
石原 信吾
1
1虎の門病院
pp.26-29
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905768
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まえがき
しろうとが,くろうとの問題に口を出すと,大抵ろくなことはない。とんでもない見当ちがいをしたり,もう,すでに解決済みのことを今さら問題にしたりして,結局,恥をかくだけに終わることが多い。
「看護教育の理念」という問題も,そういう問題の一つであろう。教育ということは,もとより専門家の仕事であるし,それが看護教育となれば,一そう特殊な専門分野となる。そして,それが現に実施されているかぎり,そこには基本理念と考えられる何等かのものはすでに当然確立されているとみなければならない。そうでなければ,いやしくも教育と言われるようなことが成り立つはずがない。
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