扉
専門医の理想像に関する随想
松村 浩
1
1関西医科大学脳神経外科
pp.5-6
発行日 1981年1月10日
Published Date 1981/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436201253
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医学書院から,2回目の「扉」を書くようにとのことであるが,今もって特に考えていることもないため,教室での卒後教育について,平素考えていることを,整理する意味で文章にして述べてみたいと思う.
何科の卒後教育であっても,医師として完成するためには,自己の専門領域の修業のみでは不十分であると考える.もちろん,専門領域(ここでは脳神経外科ということになる)に関しては,すべての疾患を細大もらさず常に頭の中に整理し,新しい知識を追加していかねばならない.その上に,その領域の中の自分の研究領域がある.この領域に関することは,常に文献に目を通し,自分の老えを積み重ね,常に最高レベルを維持すべく努力を続けなければならない.
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