連載 コミュニケーション講座・6
コミュニケーションの構造(2)
杉 政孝
1
1立教大学
pp.70-73
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905730
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1.送り手の構成
コミュニケーションには常に送り手と受け手があり,コミュニケーションの構造上の性格は,送り手および受け手を構成する人々の種類と相互関係によって決定的に規定される。
看護学院の学生を対象とするコミュニケーションの送り手は,大別して四つのグループに分けて考えることができよう。すなわち,第1には,看護学院の専任教員を中心とする学院の専任者であり,このグループは受け手である学生と,常時コミュニケーション関係をもっており,学院における教育活動の事務的連絡,寮に収容している学生の生活管理上必要な事項のコミュニケーションをおこなうかたわら,かなりの時間を教師として講義的コミュニケーションの送り手となる。このグループは,いわば看護学院における学生を対象とするコミュニケーションの送り手の中枢的立場にある。
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