連載 検証:看護師養成制度の発展過程―埼玉県の場合・1【新連載】
看護婦養成開始期(明治初期~大正3年)―医師たちによる産婆看護婦学校の開設
仲島 愛子
1
1つくば国際短期大学
pp.338-341
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100046
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歴史研究の必要性について
現在,看護師養成のための教育制度は様々な問題を持ち,現代社会の要求に見合った供給システムが十分に機能しているとは言いがたい状況である。
1996(平成8)年の准看護婦問題調査検討委員会は,広範で大規模な調査をもとに,准看護婦の養成に関わる多くの問題を指摘した1)。しかしそれから9年を経た現在も,問題点の改善は遅々として進んでいない。現行の看護教育制度はあまりにも複雑で一般の人々には分かりにくいシステムとなっている。
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