看護遊学記—日本をとびだす・12【最終回】
ドイツの看護婦養成制度
倉舗 桂子
1
1白十字会村山サナトリウム
pp.98-99
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914815
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崩壊しつつある家政制度
ドイツの看護学校は,日本と同じように,公・私立病院付属のものあり,ハイデルベルグ大学の看護学校のように独立したもの(戦後ロックフェラー財団に援助されたとのこと)あり,その他ドイツに多くあるカトリック,プロテスタントのミッション付属のものなど多種です。そのなかには男性だけの看護学校もいくつかあります。
ドイツの看護婦には准・正看の区別はないのですが,内部はなかなか複雑です。まずハイデルベルグやベルリンの高看カリキュラムの学校と一般病院付属の学校とでは,前者が1,200時間以上の講義時間を持つのに比べ,後者は400時間前後ということです。(両者とも専門科目のみ)。
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