特集 臨床実習における評価の工夫
実習評価の運営・二つの提案
鈴木 敦省
1
1立教大学
pp.6-8
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905411
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実習評価ではなぜ寛大な評定が行なわれるか
養成機関はそれぞれ最善の評定フォームを採用して,納得の行く実習評価を行ない,大なり小なり教育効果をあげているのであるから,いまさら実習評価の運営面の諸問題をあげつらうつもりはさらにない。
だが,一般にどこで行なってもそうであるが,実習評価は寛大な評定結果が多くでてきがちなので,指導者が苦慮することがしばしばである。その主な原因は,評価表の適用法について,指導者が訓練を受けていない場合,評価手引きが不明確だったり,なかったりする場合などのように,致命的な欠陥が評価の運営面にあることも多い。だが,これらの原因は論外であろう。一般的にいって次のような場合には評定のひずみは寛大化するということができる。
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