看護基礎教育改革への助走 看護技術の視点から基礎教育を見直す
第1部 改革へのスタートライン―こんな基礎教育をしたい
経験型の実習教育の提案
安酸 史子
1
1岡山県立大学保健福祉学部看護学科
pp.902-913
発行日 1997年11月30日
Published Date 1997/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901721
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はじめに
私は看護学校を卒業して3年間看護婦をしてから,看護大学教育を受けた.看護学校での教育と看護大学での教育の両方を受けたという個人的な経験が,その後の看護教育に対するこだわりや取り組みの大きな源泉となっている.
看護学校の時には実習というのは授業だとは思っていなかったので,大学での実習教育を受けた時には,学生指導だけのために教員が病棟に常時いるということ自体にも驚いたし,ほとんど毎日実習で学んだことをカンファレンスで話し合うというスタイルにも,おもしろさを感じた.各学校の設置主体によって目的も違い,教員の教育背景も教員数も異なるため,教育の方法も異なって当たり前とは考えるが,実習が授業であるという前提で本質的なところから考えていく必要がありそうに感じている.
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