特集 成人看護学指導の展開
新カリキュラムによる臨床実習指導要項試案
内尾 貞子
1
,
楳本 富子
1
,
坂本 和江
1
,
棚橋 照子
1
,
黒田 康子
1
1東京大学医学部付属看護学校
pp.2-11
発行日 1970年8月25日
Published Date 1970/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906360
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はじめに
本学では昭和38年頃から看護のあるべき姿として“疾患中心の考え”から“人間中心の考え”へと看護の概念の変遷を授業のなかで強調してきた。しかし,看護の検証の場である臨床側では従来通りの疾患中心の看護が主になされており,学生は実習場でとまどい,挫折することが多く見られた。昭和42年11月に指定規則が改定されたのを機会に,新カリキュラムによる実習指導要綱の作成に着手したが,大学紛争その他の悪条件にはばまれ一時中断したりして,ようやく昭和45年4月に成人看護の一部(内科,外科)をまとめたしだいである。
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