看護教育新カリキュラムを追って・9
カリキュラム改正ははたして「画期的」となれるのか
花島 具子
1
1千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センター
pp.721-722
発行日 1996年9月25日
Published Date 1996/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903763
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本当に「画期的」であろうか?
『看護教育』37巻5号のリードは,「看護職員の養成に関するカリキュラム等改善検討会中間報告書」(以下,「中間報告書」とする)を「画期的な変革」としている1).何をもって「画期的な変革」と言えるのか,私は疑問を抱いている.
「大学・短期大学に適用される保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則の在り方について(まとめ)」2)(以下,「(まとめ)」とする)に関し,大室律子看護教育専門官は,概略次のように述べている3).大学設置基準の大綱化に沿うべき,看護学の学問体系を作る,人間の成長・発達段階に沿った学体系ではないものも探究すべき,大枠のみ規定,基礎科目は規定なし,「看護」は日常生活の基本的教養の1つ.
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