特集 開かれた看護教育となるための転部・編入学を考える
[座談会]他学部を卒業した私たちか望んだ制度としての転部・編入学
早川 和生
1
,
加藤 憲司
1
,
香月 富士日
2
,
伊藤 敦子
3
1大阪大学医学部保健学科
2東京女子医科大学看護短期大学
3岡山県立大学保健福祉学部看護学科
pp.696-702
発行日 1996年9月25日
Published Date 1996/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903758
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なぜ編入学制度がないの?
早川 今日は,「他学部を卒業した私たちが望んだ制度としての転部・編入学」というテーマで,大学卒業後に看護の領域に入られた3名の学生さんに集まっていただきました.
現在,看護系の大学が多くできてきています.しかし,既に大学を卒業してから看護の領域でもう1度勉強したいという,学士号をもっている方の入学に関しては,ほとんどの看護系大学は門を閉ざしています.高校を卒業した人と同じように入学試験を受けて,1年生からまた始めなければいけないという非常に非効率的な教育システムになっているのです.一般的に転部や編入学というと,3年生に編入しますが,看護は指定規則の関係もあるので,そういうシステムがまだありません.
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