特集 患者経験を通して看護教育を考える
患者の自己決定権の尊重を
私の患者付き添い学 入門
長濱 直
1
1日本沙漠学会事務局
pp.949-953
発行日 1995年11月25日
Published Date 1995/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903728
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はじめに
1993年9月14日,妻(晴子)が全く予想もしていなかった難病(重症筋無力症)と診断された.以後,胸腺摘出術とステロイド療法で6か月余に及ぶ長期入院となった.早期退院してからの自宅療養生活も1年半に及び,現在は薄皮を剥がすようにわずかずつではあるが,確実に回復に向かいつつある.家族からみて最近やっと元気になってきたなと実感出来るようになり,「闘病」から「病との共生」,そして「神様に感謝」と,精神的にも「ゆとり」を感じられるようになった.
難病やがん,痴呆症等の重症な状態で看病されておられる多くのご家族のことを思うと,足元にも及ぼず恥ずかしい思いが一杯であるが,難病の療養に付き添った患者家族の思いが,少しでも何かの役に立っのならとまとめてみた.
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