特集 付き添い看護を考える
家族の付き添いと病院看護
岩井 妙子
1
1京都大学医学部付属病院第2外科病棟
pp.669-672
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917915
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もし今‘付き添い’がいなかったなら 患者の生命に責任が持ちきれない.私はとても看護婦としてやっていく自信がない と言いたい.
付き添いがいない病院看護は考えられない
‘付き添い’それは現在の基準看護の中では原則的に認められていない.でも,現実には,その存在がなくては,病院の中では看護はやってゆけないのである.家族にしても,いわゆる‘プロ’の付き添いにしても,特に手術後の患者のそばには,だれかが付いていないと,時には生命さえ危険にさらされることもあるのだ.
私の勤務しているのは,心臓外科を含む一般外科病棟である.現在,患者数は平均53-55名.看護要員は,婦長・主任・スタッフ20名,看護助手2名,看護事務1名,合計25名.基準看護でいわれている4:1という員数は,数の上だけでみれば,既に満たされている.
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