特集 付き添い看護を考える
付き添い看護論
川島 みどり
1
1東京看護学セミナー
pp.663-668
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917914
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
タテマエとホンネの錯綜する中で
看護婦不足の常態化は,基準看護を空文化してしまった.今や基準看護を採用していようといまいと,入院時の患者の病状が重かったり,生活行動上の規制がある場合には,付き添いが付くことを前提として‘だれについてもらうか’を患者側でも考えなければならなくなってきた.
少なくとも基準看護を採用している病院では,ひと昔前までは死を目前にした患者以外には付き添いを付けないことは当然のこととされ,たって患者や家族からの要望があれば,やむなく付き添いを承認していた.それが,次第に変化してきて,タテマエとしては付き添いは付けないことにしながら,できれば付き添いがつくことを期待して対応する場面が多くなってきた.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.