CHECK IT UP 日常ケアを見直そう・30
[付き添い2]—依存ではなく正しい協調関係を
宮沢 君子
,
看護ケア再検討グループ
pp.612-615
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920786
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冷遇されすぎている付き添い
基準看護制度のもとで,多くの矛盾をはらみながらも,付き添いが日本の病院医療にとって欠かせない存在になっていることを前回述べた.
その背景には,絶対的看護婦不足と,看護技術に対する社会的な評価が非常に低いという問題がある.職業付き添いのうち無資格者が95.2%を占めており,その身分は曖昧である.例えば,農家のおばさんが農閑期に付き添いをやるといった就労形態はよく目にするところである.患者の状態によって当然仕事の内容も異なってくるが,医療行為までこなす付き添いがいる一方で,何もしないで週刊誌を読んでいる者がいたり,個々人によってバラツキが大きい.
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