特集 患者にとって家族とは
小児看護における母親の付添い
吉武 香代子
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.498-503
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903590
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小児看護の臨床と教育の長い経験の中で,いつの頃からか母親の付添いの問題に興味を持つようになった.今では“母親の参加”ということばに変わっているが,私が興味を抱きはじめた時代のそれは,状況もことばも,まぎれもなく“付添い”であった.
小児看護における付添いの問題には,当然のことながら“付添う母親”と“付添われる小児”の2つの側面がある.“付添われる小児”の方にもさまざまな問題はあるが,筆者の現在までの研究の中心が主として母親側であることと,本誌の特集の趣旨とを併せて,本稿においては“付添われる小児”の側の問題にはあまり深入りせず,“付添う母親”の側に焦点をしぼることにする.
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