特集 保健指導再考
母親学級の再検討—母親学級は誰のためのものか
松野 かほる
1
1国立公衆衛生院・衛生看護学部
pp.808-812
発行日 1981年11月25日
Published Date 1981/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205921
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はじめに
母親学級は保健所,市町村,病産院を問わず,母子保健指導の有力な方法として,それぞれにおいて熱心に行なわれている。しかし,母親学級盛況の観があるにもかかわらず,母親学級はこれでよいのか,マンネリ化し,行事化しているのではないかなどといった疑問や反省の声をときどき耳にする。もし,少しでもそのような懸念があるならば,また,母親学級を行なう助産婦や保健婦が本当に満足できる母親学級を実施しようとするならば,いま行なっている学級活動を,それを受ける妊婦の立場にたって考えてみることが必要ではなかろうか。
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