特集 学生をめぐる今日的な問題 その法的な対処について考える
【事例8】摂食障害を持ち,過換気症状のある学生
pp.511-512
発行日 2003年7月25日
Published Date 2003/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903442
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人と関わることが得意でなく,摂食障害がある学生.実習には意欲的に取り組んでいたが,実習で関わる患者さんや臨床のスタッフ,教員等と関わりを持つことがストレスを増強させ,過換気症状を繰り返していた.症状が日増しに悪化したため,スクールカウンセラーへ相談することや心療内科等への受診を勧めたが,学生本人や家族が拒否し,実習を続けるということにかなり執着している.
学内では,学習準備状態が整っているか否かの判定について,意見が分かれ,家族の強い希望もあり(経済的理由),実習を続けている.今のところ患者さんへ害を与えることはないが,学生本人の身体的・精神的状況が悪化していくことが予測された.
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