特集 学生をめぐる今日的な問題 その法的な対処について考える
【事例9】経済的な理由で学校を続けられない学生
pp.513
発行日 2003年7月25日
Published Date 2003/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903443
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看護学生B.家族構成は,母親,姉,本人の3人.
高校1年の時に父親が交通事故で死亡.旅行会社で働く母親は昨年,不況のあおりを受け,解雇されてしまった.その後,母親はパートで働いているが,月収は5~6万円に減少.姉は公立大学を卒業後就職したが,現在は定職についていない.
学生は育英会からの奨学金(44000円)で自分の生活をまかなってきたが,学費が不足し深夜のアルバイトを始めた.後期となり,試験が重なってきたが十分な学習時間を確保できないまま不合格の科目が多くなり,留年.学業は続けたいが,留年したため奨学金がもらえなくなってしまった.今後,学校を続けられるか不安である.
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