Japanese
English
特集 肺胞過換気
慢性過換気
Chronic Hyperventilation
大塚 洋久
1
Hirohisa Otsuka
1
1東海大学医学部第二内科
1The Second Department of Internal Medicine, School of Medicine, Tokai University
pp.437-441
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900469
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はじめに
過換気症候群の発作については呼吸生理学的にも臨床的にも一応解明され,治療法も明らかとなった.次の問題は発作の背景にあるメカニズムであり,主に心身医学の立場から検討が進められているが,それに伴って非発作時の病態が注目されるようになった1-3).Gardnerら1)は過換気症候群関連の慢性呼吸性アルカローシスをchronic hyperventilationとよび,過換気発作を認めた患者は安静時および能動的過換気後のCO2の反復観察が重要であるとしている.
十分な検討をした用法ではないが,この考察の中での用語の意味を表1にまとめた.化学受容器や肺内受容器の刺激などの明らかな原因による続発性過換気と区別するために、上記のような過換気症候群関連の慢性過換気を,以下,特発性慢性過換気と呼ぶこととしたい.
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