焦点
注射技術演習の評価の検討―学生の自己評価・他者評価を用いて
清水 裕子
1
,
野中 靜
2
,
大学 和子
1
1聖母女子短期大学
2自治医科大学看護学部
pp.230-234
発行日 2003年3月25日
Published Date 2003/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903379
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はじめに
厚生労働省は平成14年9月14日,看護師等による静脈注射の実施を業務の範疇として取り扱うものとすることを通知すると共に,看護師等学校養成所においては,薬理作用,静脈注射に関する知識・技術,感染・安全対策などの教育を見直し,必要に応じて強化することを要請した.先だって平成14年3月,文部科学省は「大学における看護実践能力の育成の充実に向けて」(2001)の中で,看護基本技術の学習に際して,対人技術の施行における観察と諸現象との統合的思考が育成されることを要望した.これらのことから看護師等学校養成所では,さらに技術教育の工夫が急務となった.
本稿では,注射技術のうち筋肉注射および静脈注射技術について学生にどう学ばせることが技術習得に効果があるのかの基礎的データを得るために評価の検討をしたので報告する.
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