焦点
ハンセン病と看護教育
関屋 スミ子
1
1国立療養所犀潟病院看護部
pp.626
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902558
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私は16歳の頃,熊本のハンセン病療養所で初めてハンセン病の患者さんに出会った.そして,大きな衝撃をうけた.当時のハンセン病に対する社会の認識は,まだ偏見に満ちたものであったが,私自身は十分な知識のないまま,何が何でも,この気の毒な人たちの傍らで働きたいと思った.
その後,看護学校を卒業し,東村山市にある国立療養所多磨全生園に勤めた.はじめは外科病棟に勤務し,臨床で12年間働いたのちに,看護学校の教官になった.多磨全生園付属看護学校での10年間の経験を通し「ハンセン病と看護教育」という視点から述べてみたい.
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