看護教育研究
ネットワークコンピュータの看護教育への有効利用―多肢選択問題プログラムの開発と利用
稲垣 健治
1
,
鈴木 恵理子
1
,
黒野 智子
1
,
藤本 栄子
1
,
益田 美穂子
1
1聖隷クリストファー看護大学
pp.220-224
発行日 2001年3月25日
Published Date 2001/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902469
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
情報技術革命(IT革命)という言葉が日常的にあふれ,ネットワーク社会は日々拡大している.一方,情報格差(Digital Divide)は貧富の差をも生じることが指摘されている.情報革命は社会の全ての分野に波及するであろうが,教育分野でもその利益を享受できるか否かにより教育効果に大きな格差が生じてくるものと考えられる.
わが国の看護教育分野でのコンピュータおよびネットワークの利用は徐々に進展してきているが,いまだ不十分な状況にある1~3).本学は看護の単科大学であるが,1999年4月に大学内のネットワーク環境整備が行われ,それ以来インターネットおよびイントラネットが常時利用できるようになった.学生には60台のネットワーク接続されたコンピュータが常時利用できるよう開放されている.このような環境整備により学内教職員のみならず,学生のコンピュータやインターネットの利用が著しく促進された.筆者らは,レポートなどの作成に際してインターネット上の情報を有効利用することを学生に勧めている.講義中に検索に必要ないくつかのキーワードを提供すると,学生の自主的な情報収集が促進され,レポートの内容にも興味深いものが見られるようになってきた.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.