講座 コンピュータの使い方・4
病歴管理におけるコンピュータの利用
坂部 長正
1,2,3
Nagamasa Sakabe
1,2,3
1日本国有鉄道本社情報システム部・医療システム開発
2中央鉄道病院・耳鼻咽喉科
3中央鉄道病院・情報システム準備室
pp.1881-1887
発行日 1982年10月10日
Published Date 1982/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217982
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医師は,患者を診察したときに必ずカルテを作成し,検査や処方,注射,処置などのオーダをする.このオーダに基づいて薬剤師や検査技師は,それぞれ処方箋を扱ったり,報告書を作成し,看護婦は看護記録を書き,このほかにX線フィルム,ECG,EEGなどの膨大な記録も生まれる.
一般的に"病歴"は,医師が習慣的に使っている名称であり,正確な定義は明らかでないが,上述のすべてを包含した医療に最も重要な医学的・管理的データを収めた,膨大かつ広範囲な情報源ということになろう.
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