特集 精神障害者の社会復帰
デイトリートメントとしての精神障害者共同作業所—精神障害者共同作業所聞き取り調査から
岡田 清
1
1大阪府精神衛生相談所
pp.39-42
発行日 1994年1月15日
Published Date 1994/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900957
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通院しながら地域社会で生活する,こころの病とその障害を持つ人たちが増えてきている1).そしてそれに伴って,この人たちを対象にした「居住」,「生活」,「リハビリテーション」,「医療」のニーズが高まってきた.精神科病院・精神科クリニック(以下,病院と表現)や保健所精神保健事業で提供している地域援助プログラムの数は増え,内容も多様化し,複合的なあるいは統合的なサービスが提供される状況になってきた.その地域援助プログラムの要素を大まかに分けると,メディケーション,デイトリートメント,トレーニング,セルフヘルプを挙げることができる.この中のデイトリートメントを中心に展開している地域援助プログラムは,病院のデイケア,保健所のデイケア,保健所のグループワーク,精神保健センターのデイケア,通所授産施設,精神障害者共同作業所(以下,作業所と表現),サロン,ソーシアルクラブなどの名称で呼ばれ,地域社会で生活するこころの病とその障害を持つ人たちがそれぞれのニーズに併せて利用することができるようになってきた.
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