特集 日本の看護・看護教育 私にとっての20世紀
2部 日本の看護・看護教育の100年を振り返って
看護改革の政策を決定した人々
ライダー島崎 玲子
1
1川崎医療福祉大学
pp.600-603
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902304
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1945年8月15日,日本はその歴史の中で初めて敗戦という国難に直面した.今50数年の歳月が経過し,人々の苦しみも悲しみも悲惨さも時とともに風化しようとしている.
日本の復興は目ざましく,医療のあらゆる面において,戦後のみすぼらしい面影はない.看護の面においても,看護婦の部長を組織の頂きにおき,管理体制は充実して看護の自立を獲得した.米国の看護の動向に依存し,日本独自の体制や制度を構築することを忘れているのではないかという心配もあるが.看護婦は多くの理論に支えられて専門職の地位を獲得せんとしている.
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