連載 被占領下(1945-51年)における日本の看護政策・5
中央における看護改革[その3]
ライダー島崎 玲子
1
1北里大学看護学部
pp.370-373
発行日 1990年6月25日
Published Date 1990/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900062
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看護教育審議会の設立と機能(その2)
Nursing Education Council
3)新制度看護学校のカリキュラム
カリキュラムについては,1946(昭和21)年4月16日から数回にわたって検討された.第1回会議において文部省のFutakataは,看護教育の歴史的背景とカリキュラムを紹介し,今後作成するものはできるだけレベルの高いものがよいと提案している.
第2回会議では草案が渡され質疑応答に入った.医師は将来病院において歯科治療サービスが加えられるため,看護婦に歯科学の知識が必要であると提案したが,オルトは歯科医が看護婦を助手とすることを懸念し,看護婦に必要な教科に影響がなければ,歯科看護を加えてもよいと答えた.Nobechi医師およびKuge医師は,日本には専門の歯科衛生士がいないので,看護婦にその業務をさせるべきだと主張し,歯科学および歯科看護の科目を8時間加えることになった1).
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