調査研究
更年期女性への保健指導を課題とした授業展開の教育効果―ヘルスプロモーション・エンパワーメントの観点から
上田 幸子
1
,
古城 幸子
1
1新見公立短期大学
pp.286-291
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902242
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はじめに
女性にとって更年期のライフスタイルはQOLに大きく影響する.更年期前後の女性が自らの健康をコントロールし改善できるよう,看護者はその手段としてエンパワーメントをもたらす役割を担うことが必要である.しかし,成人看護学の臨地実習等では,更年期女性の対象者に接することはほとんどなく,具体的なイメージがつかみにくいのが現状である.
そこで,授業を補完し,学生がエンパワーメントをもたらすことができる対象として,自分自身や身近な存在である家族を対象とした課題を試みてきた1).今回は,更年期の対象として,最も身近な母親への保健指導という課題をとおして,ヘルスプロモーション・エンパワーメントという観点で得られた学びを検討した.
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