特集 教育環境を整える
看護技術を確かなものに―教材・教具の有効活用
高橋 弘子
1
1厚生省看護研修研究センター
pp.434-436
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902076
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教室・実習室の整備
学生にとって教室は,そこが学びの本拠地であり,落ち着いて学習に取組み,考えることができ,学生同士や教員との交流を深める場でもある.学生たちが,看護という生活に密着した事柄を学んでいることを考えると,教室を清潔に保ち美化に努め安定した学習環境に整えることは,教育の大事な側面である.常時使う模型や辞書は,コーナーを定めていつもそこにあるようにし,椅子や机も用意する.小さなカーペットを用意して,安楽な体位の工夫やヨーガの体位などを必要時すぐに試すことができるようにしておくのもいい.
壁に何を貼るか,どう貼るか等は,学生と話し合ってレイアウトしていくと,マンネリにならず変化ある教室が作りだせる.一人ひとりの学生にとって,教室が落ち着ける場所であり,知的刺激を受ける場であるように学習進度に合わせて教室をつくっていきたい.実習室は基礎技術を磨く所であり,患者にとっては住環境,看護者にとっては作業環境ということを体得する場である.
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