Scramble Zone
韓国の看護師の臨床現場における卒後教育の現状
桜井 礼子
1
,
八代 利香
1
,
平野 亙
1
,
洪 麗信
1
,
草間 朋子
1
1大分県立看護科学大学
pp.140-143
発行日 1999年2月25日
Published Date 1999/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902021
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はじめに
わが国の看護・看護教育は,今まで欧米に学ぶことが多く,隣国である韓国に対する関心は必ずしも高くはなかった.しかし,これからの国際交流などを考えたとき,看護界も韓国,中国などのアジア諸国に対する関心をもっと多く持つ必要があるのではないかと思う.とくに,韓国の看護系の大学の多くが4年制に移行したのは,日本より早く,多くの医療施設で4年制大学の出身者が活躍している.わが国でもここ数年の間に4年制大学が急増している.4年制大学を卒業した看護職がどのように活躍していくのかについては,看護界の期待が大きいばかりではなく,医療界全体の大きな関心事でもある.
今回,4年制大学の出身者が多いといわれているソウル国立大学病院,三星医療院の2施設を訪問し,臨床の場での看護師の活躍ぶりを見学させていただいた.2つの施設で看護師たちが専門職としての誇りと自信を持ち,いきいきと仕事をしていることに強い印象を受けた.これは,1960年代から4年制の大学に移行していることに加えて,卒後教育が整っていることもひとつの要因であろう.
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