実践報告
―人間関係能力を育む―精神看護学実習の展開
内山 繁樹
1
1神奈川県立看護教育大学校付属看護専門学校
pp.134-139
発行日 1999年2月25日
Published Date 1999/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902020
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はじめに
カリキュラムが改正され,来年度から精神看護学の臨地実習が展開されようとしている.精神看護学では,精神の障害を持つ人の理解にとどまらず,保健・医療・福祉の統合を視野に入れ,ライフサイクルにおける心の健康の保持・増進および心の健康障害の回復過程と人間関係における必要な援助について学ぶことが求められる.さらに,その家族も含めどのような問題を抱え日頃の生活や対人関係が困難になっているか.その人なりの課題を抱えているのかなど.それらの関係性を理解し,学生が自らの資質を最大限に生かしながら人に関わる態度や技術を身につける「人間関係能力」を育む臨地実習が必要であると考えている.
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