特別レポート
実習生のみた病院の人間関係
荻原 桂子
,
守屋 博
pp.60-64
発行日 1969年2月1日
Published Date 1969/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203564
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
この感想文は,A病院で約3か月実習中に受けた印象の記録である.この実習生は,今春,立教大学の社会学科を卒業して,A病院にケースワーカーとして採用されたのであるが,仕事を始めるまえに,病院の職場を理解し,そこの職員と顔なじみになるという目的から,病院のあらゆる部門に実際に仕事をしてもらったのである.各職場には1週間ずつしか回れないが,それでも同じ仕事の仲間として話しあうことによって,いろいろのことを見出すことができたらしい.病院に慣れてしまうと,なんでもないことが,新しい目には強い印象として残るものである.この点がワーカーとしての仕事の上にも,役にたつのではないかと思っている.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.