連載 生理学はおもしろい・2
体液と電解質
高田 明和
1
,
高田 由美子
1
1浜松医科大学医学部
pp.408-411
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901840
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図2-1を見ていただきたい.これは血漿と細胞間の間質液(細胞外液),細胞内液のイオン,つまり電解質の濃度を示している.この図から実に多くの興味深いことがわかる.
まず細胞を取り囲む間質液の電解質の濃度は細胞内より低い.それだけではない,細胞内のイオンの種類と間質液のイオンの種類を比べると,大変な違いがある.細胞外では陽イオンとしてナトリウムが多く,細胞内ではカリウムが多い.陰イオンとしては細胞外には塩素イオンが多く,細胞内では主として燐酸イオンで,タンパクが38%位を占める.
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