その輸液、間違っていませんか?-輸液のコントラバシーとピットフォール
電解質輸液をするための体液生理学のキホン
赤井 靖宏
1
1奈良県立医科大学 卒後臨床研修センター
キーワード:
Potassium
,
Sodium
,
細胞外液
,
浸透圧
,
体液
,
体液区画
,
代謝
,
体内水分
Keyword:
Body Fluid Compartments
,
Body Fluids
,
Body Water
,
Metabolism
,
Osmotic Pressure
,
Potassium
,
Sodium
,
Extracellular Fluid
pp.187-192
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012143512
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●体重の約60%が水分(体液)である。●細胞内と細胞外の浸透圧は等しい。●臨床病態を考えるうえでは、浸透圧よりも張度がより重要である。●細胞外液ではNaとブドウ糖が、細胞内液ではKが有効浸透圧物質である。●体液は浸透圧調節系と容量調節系で制御されている。●浸透圧調節系の主役は抗利尿ホルモン(ADH)であり、容量調節系の主役はレニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAA)系である。●K濃度は急性調節系と緩徐調節系で恒常性が維持されている。●急性調節系はインスリンとカテコラミン、緩徐調節系はアルドステロンが主役である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012