増刊号 血液・尿以外の体液検査法
資料
体液の電解質濃度の測定
桑 克彦
1
1筑波大学医療技術短期大学部
pp.899-900
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900273
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体液電解質としてNa,K,Cl,Ca,P,Mgがよく測定される.いずれの項目も試料の特性から,希釈,溶解,抽出,除蛋白操作などの前処理を必要に応じて行う.用いる測定法は日常検査法によるが,血清や尿の場合に比べて測定濃度範囲が一定していないので,特に低濃度領域では,低濃度用の検量線を別に立てること,また測定系への干渉物質の混在も多いので,少なくとも測光系への影響が多い試料では,試料ブランクをとること,などが必要となる.したがって,自動分析法などで血清試料と同一に測定できないことがあるので,用手法の活用を図る.
なお,項目によってはイオン電極法,特に希釈電位差法での測定も可能であるが,これについては別項「イオン電極法による体液試料の電解質測定における留意点」を参照.
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