救急検査の実技
電解質
五味 邦英
1
1昭和大・臨床病理
pp.534-538
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201409
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
救急診療における緊急検査としての電解質の測定は,電解質の過不足状態が臨床症状のみでは鑑別困難なことが多いこと,また更に症状として現れるほどの電解質のアンバランスは生命の維持に直接重大な影響を与える,などの理由で絶対に必要である.このため救急診療における電解質検査としては迅速,精密,正確に検査を行い,そのわずかな変化を適確に捕らえ,医師はその限られた検査結果より大きな情報を得なければならないものである.実際緊急時における最も必要な電解質検査としてはまずNa及びKであり,更にCl測定が行えるように,その手技を十分理解し熟練しておく必要がある.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.