調査研究
臨床実習で学生を動機づける教員の指導方法―参加観察からの考察
遠藤 由美子
1
,
高橋 弘子
2
1東京都立府中看護専門学校
2厚生省看護研修研究センター
pp.219-225
発行日 1998年3月25日
Published Date 1998/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901800
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学生は,臨床実習における様々な体験を通し,内面から揺り動かされ,めざましく成長する.実習の中で学生にどのように働きかけ,動機づけていくかは看護教育にとって大きな鍵となる.
先行研究では,臨床実習において看護学生の看護への動機づけを高めた要因の分析1)がされており,「学生自身の意思決定」「看護観」「患者から学びとること」などが抽出され,動機づけを高める教師の援助として「考え方の方向性の示唆」「患者との信頼関係樹立の援助」「教師の共感的態度」「学生の状態に応じた援助」が明らかにされている.それらは学生を対象にした研究から導き出されたものである.しかし,教員を対象にし,臨床実習場面に絞った研究はこれまでされていない.
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