社会統計リポート
養護教員に関する一考察
養護教員研究グループ
1
1神奈川県立公衆衛生看護学院
pp.41-46
発行日 1959年4月10日
Published Date 1959/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201846
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はじめに
§Ⅰ.この研究の,本来の命題は何であるか
現代は,将にマスコミの時代であるとか,大量生産と大衆政治を基礎とする大衆社会の時代であるとか言われている.その様な中で,「数量的にものをとらえる」という事に,あまりにも我々はかかわりすぎている様な気がする.勿論,それは大事な事なのではあるが,数の表わし得る所以のものの限界を意識せずに,単なる数そのものを信じてしまいやすいと云う事については,我々は大いに反省しなければならないと思う.
統計は,あくまでも数字によつて抽象されたものであつて,数字そのものに他ならないという事.だから我々が統計に接する時は,将に眼光紙背に徹する態度が望ましいと,講義できいた.我々も,数字では表わし得ぬ問題,浮び上つてこぬ問題を追求しながら,社会統計のもつ意義を考えて見たいと思い,この研究を手がけた.
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