調査研究
わが国における「公衆衛生看護」の概念の歴史的変遷
白井 英子
1
,
吉田 礼維子
1
,
重村 峯子
2
,
上田 まゆみ
2
,
岸田 真弓
2
,
天野 雅子
2
,
北村 久美子
3
,
小関 三千代
4
,
高橋 恭子
5
,
石川 賀子
5
1天使女子短期大学
2帯広高等看護学院
3旭川医科大学
4北海道立衛生学院
5北海道立旭川高等看護学院
pp.52-60
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901766
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
東北・北海道ブロック保健婦教育協議会では,保健婦教育における卒業時の到達目標について幾度も検討テーマとして議論してきた.その過程で「公衆衛生看護」「地域看護」「保健婦の役割・機能」「公衆衛生」「地域保健活動」「地域医療」などの用語の解釈が教員間で異なることが明らかになった.また,保健婦課程に進学してきた学生の中には,地域看護と公衆衛生看護を訪問看護であると理解している者が多い.
保健婦教育においては,保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則により「公衆衛生看護」を科目名としてきた長い歴史をもっているが,1996年度のカリキュラム改正において,「地域看護学」と表示された.そして,地域看護学のねらいは「公衆衛生看護および継続看護の基本理念と目標を学び…(省略)」1)と説明されている.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.