特集 産婦人科医が知っておきたい プレコンセプションケアの最前線Ⅰ
6.わが国の性教育の歴史的変遷とプレコンセプションケア
西岡 笑子
1
E. Nishioka
1
1順天堂大学保健看護学部看護学科母性看護学領域
pp.453-459
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002948
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2000年代以降の性教育バッシングは,実践を行う現場を萎縮させ,性教育実践の停滞を招いた。文部科学省学習指導要領の「はどめ規定」は,すべての子どもに共通して指導することができる事項・課題でなくても,「特に必要がある場合には」十分に事前準備をしたうえで教えることができると解釈すべきものである。今後は,幼少期からの包括的性教育を基盤として,プレコンセプションケアの推進を図ることが望ましい。プレコンセプションケアおよび包括的性教育は,医師,看護職,学校関係者および職場が連携し,取り組んでいくことが大切である。
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