特別記事
わが国の看護教育施設における情報科学教育の現状と課題―1996年実施の全国調査から
中野 正孝
1
,
佐藤 有紀子
1
,
野尻 雅美
1
,
山内 一史
2
1千葉大学看護学部
2宮城大学看護学部
pp.61-67
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901767
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はじめに
最近の看護現場では,コンピュータ等の情報処理機器を利用する機会が多くなり,看護系学校においても,情報科学教育を実施することは,決して珍しいことではなくなった.そして,1997年度からの新カリキュラムの施行に伴い,新たに情報科学教育を実施ないしは計画している学校も多いと思う.
しかしながら,看護の専門性に照らして,実際にどのように情報科学教育を実施すべきなのかというような論議を十分しないまま,いわゆる見切り発車のかたちで開始した学校も少なくないようである.さらに,最近の情報通信技術の進歩が予想以上に著しいため,既に実施している学校においても,必ずしも社会や医療の場での新しい情報環境に対応した教育が実施されているとはいい難い.
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