特別記事 ナイチンゲール記章受賞
理論と実践の統合に力を注いだ―高橋シュンの歩んできたみち
立山 恭子
1
,
高橋 シュン
1カイロ大学看護学部
pp.985-996
発行日 1997年11月30日
Published Date 1997/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901733
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
厳しさの中にもふと,ほっとさせる不思議な魅力をもつ高橋シュン先生,深夜遅くまで研究室に,学部長室に灯っていた明かりは,隣接する聖路加病院の夜勤へ向かう何百人の看護婦たちを勇気づけ,慰めたことだろう.「あっ,おシュンさんもまだお勉強だ.わたしたちも頑張らねば」と.
1982年,高橋先生が学部長を最後に現職を退かれてから早くも15年が過ぎた.「私は定年が来たらすぐに東京を去りますからね」,との言葉通り,50数年生活された東京からあっさりと妹さんご夫妻の住まわれる小泉八雲で有名な松江に引っ越してしまわれた.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.