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名誉会員 高橋シュン先生のご逝去を悼んで
田村 やよひ
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1公益社団法人 日本看護科学学会
pp.100
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
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- 文献概要
日本看護科学学会の創立,発展に多大な貢献をされた高橋シュン先生が平成25年7月19日,ご逝去されました.享年99歳というご長命でいらっしゃいました.
高橋シュン先生は日本看護科学学会発起人のお一人で,1981年7月の設立総会・第1回学術集会の開催にご尽力され,1982年には第2回学術集会の会長をお務めになりました.会長講演「戦後における看護教育の変遷」では,看護教育に大きな影響を与えた要因として,保健婦助産婦看護婦法の制定や看護教育を推進したリーダーたちとの交流などを挙げたあと,今後の課題として,看護の高等教育・上級高等教育機関の増設,看護教員が臨床に親しむべきこと,担当科目に関連する研究活動の必要性を説いていらっしゃいました.30年余りを経た今日の看護学教育の状況は,高橋先生の眼にどのように映っていたでしょうか.1984年1月からの2年間は理事をなさり,評議員としては1989年12月まで就任されました.このような本会でのご活躍と看護学の発展へのご貢献により,1990年12月には本会で最初の名誉会員になられました.先生は名誉会員になられた後も学術集会にはしばしばお出かけくださり,会場の前方の席で,講演やシンポジウムを熱心に聞いていらっしゃるお姿が懐かしく思い出されます.
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