外来看護 塩田医院における実践報告・1
待ち合い室にも注ぐ看護のまなざし
秋田 六子
,
太田 弘子
pp.113
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919770
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塩田医院は横浜市戸塚区の新興住宅地にある.内科医1名,小児科医1名による無床診療所でありながら,正看7名,准看1名の看護婦8名および事務職員3名をそろえているのは,患者を地域・家庭という生活の場て支えていくには,優れた看護の力が何よりも必要と塩田善朗院長が考えるからである.大病院の病棟婦長を歴任した秋田婦長をはじめとするキャリアに富んだスタッフが,外来看護のあるべき姿を求め行動し続けて4年余りが過ぎた.
院長が糖尿病の専門医として知られ遠方よりの通院者も多く,糖尿病を含む成人疾患患者の長期的な疾病自己管理へ向けて,徹底した個別生活指導にも取り組んでいる.さらに,家庭でのみとりを支えるため,ケースによっては訪問看護も続けられている.これは,地域での生活者としての患者へのアプローチを推進する開業医院からの,医療・看護の実践報告である.
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