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第36回フローレンス・ナイチンゲール記章を受賞された 聖路加看護大学名誉教授 高橋シュンさん
内田 卿子
1
1元聖路加国際病院
pp.984
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902244
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高橋シュン先生は,聖路加女子専門学校を昭和10年に卒業され,すぐに聖路加国際病院で,看護婦として内科看護に専念された.先生の看護教育は,学生指導の時間以外も時間を作られ,いつも病棟にいらして卒業して働いている看護婦の指導,助言をされて率先してベッドサイドで看護実践の模範を示され,看護実践を通して私たちを育ててくださった.また,臨床の若い医師と新しい医学知識や検査について議論され,病棟の看護婦が行う看護について看護の質や,看護教育について話をされていた.その先生が第36回フローレンス・ナイチンゲール記章を受賞されたことは先生の教え子としても喜ばしく,誇りに思う.
先生は熱心なキリスト教の信徒であられた.日曜日の礼拝をきちんと守り,チャペル委員として礼拝堂の活動や維持管理の面で礼拝堂の牧師の活動を助け,信徒の教母として多くの人を信仰に導かれ,たくさんの信徒を育てられた.先生の気さくな,優しい人柄は,誰にも好かれ,男性,女性を問わず多くの友人がいつも先生を中心に集まっていることが何よりの事実である.
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